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●竜吐水 りゅうどすい

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 水鉄砲式の消火用ポンプのこと。使用法は,水桶などに入れ,手押しの柄を上下に動かし,水を吹き出させる。1782年(天明2)にオランダからブランド=スポイトを輸入し,これを上方の時計師が模作し,鉱山の排水・水利の悪い田への揚水や消火用具として広く用いられた。1801年(享和1)に檜屋利兵衛が,より簡便な消火用ポンブを工夫・発明したのが「竜吐水」である。その後,上方の職人によってさまざまな消火用ポンプが発明され,地方にも細工職人が多くなった。1824年(文政7)に上記の檜屋利兵衛に専売権が譲渡され,竜吐水の名が広く知れ渡り,消火用ポンプの代名詞的呼称にまでなり,人家の密集する江戸や大坂の重要な消火用具となった。しかし,大火にはほとんど効果がなく,明治時代になっても,村々では高価なため設けることのできたのは,裕富な旧家ぐらいであった。大正時代には,都会において子供用の玩具として用いられた。