●柳条溝事件 りゅうじょうこうじけん
アジア 日本 AD1931 昭和
瀋陽の北郊,柳条溝の南満州鉄道の線路が爆破された事件。満州事変の発端となったもの。関東軍参謀の板垣征四郎・石原莞爾らは以前より東北の武力占領を企てており,1930年(昭和5)には計画は完成。翌1931年9月には実力行使が予定されたが,中央部は国際関係などを考慮して実行を延期する意を表した。そのため板垣・石原らは口実として謀略を計画。奉天特務機関などの協力を得て,1931年9月18日の夜に,奉天郊外の満鉄線路で小爆発事件をおこした。そして,関東軍はこれを張学良軍の行為であるとした。同夜に北大営を占領,翌日には満鉄沿線の主要都市を占領し,吉林にむけ作戦を開始した。これは,関東軍が,東北における日本の権益が張学良によって無視されようとするのに対して不安を感じ,日本による直接支配をめざしたものである。内閣は不拡大方針を出したにもかかわらず,関東軍は無視して全面攻撃に移り,満州事変をおこした。