●琉球処分 りゅうきゅうしょぶん
アジア 日本 AD1879 明治時代
琉球国は1609年(慶長14)の薩摩藩琉球侵入以来,日本と中国に両属してきた。明治政府は強硬に琉球の国内化を進め,清国はそれに対して強く抗議をした。琉球の所属問題は,1872年(明治5)の琉球藩設置から1879年(明治12)の廃藩置県とそれによって生じた琉球分島案の結末(日清戦争の勝利)に至る一連の動きの中で解決された。このうち,松田道之を処分官とする廃藩置県断行の過程を“琉球処分”という。あるいは,広く琉球所属問題解決までのすべてをさす。『琉球処分』は処分官松田道之の編著。全3冊。1871年(明治4)の宮古島漁民台湾遭難事件を初め,1879年の処分における松田の意見書・報告書などが収められている。明治政府による琉球国内化の過程を探るうえで重要な史料である。