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●琉球語 りゅうきゅうご

アジア 日本 AD 

 奄美・沖縄・宮古・八重山各諸島で用いられる方言の総称であり,日本語のなかで本土方言に並ぶ大方言である。歴史的にみれば,原日本語から分岐した原琉球語(現在の琉球語の祖)が5世紀ごろまでには稲作文化とともに琉球全域に広がり,その後各地域においてそれぞれの変化が生じた。首里王朝の確立により首里方言が琉球共通語となったが,薩摩藩の侵入により九州語の影響を受け,さらに廃藩置県以後の学校教育によって共通語の影響が加わることになった。琉球語は原日本語の特質を保ちつつも,分岐後の独自の変遷により本土語とは異なる特徴を有する。たとえば,“パナ”(花・鼻)・“ペー”(蝿)・“プシ”(星)など p 音の存在,a・i・u の“3母音”であること,カ行 k 音の脱落や h 音化などがあるとされる。

〔参考文献〕中本正智『図説琉球語辞典』1981,力富書店金鶏社