●琉歌 りゅうか
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琉球文学の一形態で,抒情的な短詩形歌謡をいう。古くは単に「ウタ」と呼んでいたが,17世紀初期の薩摩入り以後,和歌との区別のため,「琉歌(琉球歌の意)」という呼び方がなされたのだろうといわれている。形態的には短歌・長歌・仲風・口説・木遣りなどがあるが,一般には八・八・八・六(30文字)の短歌形式が最も多い。その発生については,琉球内にあっておもろを琉歌の母胎とする説と,本土の和歌や小唄などの影響によるとする説があり,まだ定説をみない。琉歌は本来歌謡であり,三線(さんしん)にのせてうたわれた。三線が琉歌の発展に深くかかわってきたわけである。琉歌の内容は,従来の古謡が穀物の豊穣祈願や支配者の賛美など叙事詩的なものが多いのに対し,個人の心情を表出する傾向が強く表れる。例えば,恋歌や教訓歌・旅歌などがある。また一方,支配層のあいだでは,従来の歌われる歌から詠む歌へと発展していった。