●遼東半島 リャオトンはんとう
アジア 中華人民共和国 AD
中国東三省南部,渤海湾に突き出た準平原の半島。大豆・小麦・コーリャンなどが栽培され,漁業・製塩も盛んである。半島の先端には中国第2の海港都市・旅大市(旅順・大連が合併)があり,中国海軍の基地となっているほか,重化学工業が発達し,海岸地帯は保養・観光地をなしている。この地は19世紀末,帝国主義時代開幕とともに列強の争奪の的となった。まず日清戦争後下関条約で,半島は日本に割譲されたが,ロシアなどの三国干渉により清に還付された。ロシアは翌年東清鉄道条約,1908年(光緒34)の遼東半島租借条約・旅大追加条約により租借権を得,シベリア鉄道と結ぶ東清鉄道(現,中国長春鉄路)を敷設した。しかし日露戦争後のポーツマス条約により,日本は1905年(光緒31・明治38)北京条約を結んでロシアの租借権を継承し,99年間の期限に延長した。以後満州国統治の中心となった。第二次世界大戦後,日本の租借権は消滅して中国に復帰した。