●離島生活の研究 りとうせいかつのけんきゅう
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山村調査の『山村生活の研究』・海村調査の『海村生活の研究』につづき,柳田国男指導のもと行われた離島調査の報告書。離島に対する民俗学界の関心は古く,柳田自身比嘉春潮とともに雑誌「嶋」を編集したほどである。離島調査も早くから計画され,1950年(昭和25)民俗学研究所によって3カ年継続実施された。その報告書として,柳田の没後,1966年(昭和41)日本民俗学会編として刊行されたのが本書である。なお,研究所同人により別に調査された分が若干加えられている。収めるのは北は宮城県江島から南は鹿児島宝島まで計19島,いずれも島別のモノグラフィックな報告となっている。これは前両書が項目別に整理されていたのに対し,島ごとの個性を重視したからである。ただし離島であるがゆえの特有な民俗は稀れで,全国に共通する古い生活様式がうかがわれ,またわずかな外界の変化にも大きく揺れ動く暮らしぶりがよく析出された。