●立地論 りっちろん
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企業その他の事業所がどの場所を占めるのが経済的に有利であるか検討する学問。つまり,立地論は経済企業の空間的立地(場所の占拠)に対する一般原則を示すもので,チューネンの農業立地論(1826)・A.ウェーバーの工業立地論(1909)・クリスタラーの中心地理論(1933)・レッシュの市場圏理論(1940)などが有名である。チューネンの『孤立国』では中央の大都市をとりまいて農業地帯が同心円状に分布し,ウェーバーによると工場は輸送費最小地点に立地し,クリスタラーでは蜂房構造をもつ中心地システムモデルが構築された。これらの立地論では移動の最小化や距離逓減が立地決定に最も重視されたが,今日,長期の議論を通じて問題点が指摘され,いくつかの改良がみられる。そのおもな点は,つねに合理的行動をする経済人に代わってより現実的な行動仮定の導入,従来の単一工場・単一生産企業の立地論に代わる工業集積や立地間相互依存性の重視,資本主義の空間経済における歴史的特性の考慮などである。かくして立地論にはより厳密な経済概念が導入され,拡大よりも深化の方向にある。