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●リッダ

アジア アジア AD 

 イスラームの預言者ムハンマド没後,アラビア半島の諸勢がイスラームから離れた現象をいう。627年の,ペルシア帝国の東ローマ帝国に対する敗戦までは,アラビアの各地の政治勢力の多くはペルシア皇帝の臣と称していた。ペルシア帝国の没落後数年して,メディナに拠ったムハンマドの勢力がメッカを征服し,つづいて数万にのぼる遊牧民の軍を破って,アラビアで最強であることを示した。するとアラビアの各地の有力者は競ってムハンマドのもとに使節を送り,イスラームを受け入れる態度を示した。ムハンマドが没すると,各地で政争が始まり,親イスラーム勢力はおおむねどこででも少数派に転じた。各地の反イスラーム勢力はそれぞれ預言者と称する人物を指導者に立てていた。このような現象は,メディナを本拠地としたイスラーム勢力からみれば,イスラームからの離反(リッダ)にほかならず,各地の預言者は偽預言者なのであった。ムハンマドの後を継いだカリフ,アブー=バクルは各地に軍を送って,実力で反イスラーム勢力を破った。