●リーチ
ヨーロッパ 英国 AD1910 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1910〜 イギリスの指導的な社会人類学者。初めはケンブリッジ大学で機械工学を学んだが,のちにロンドン経済学院のマリノフスキーとファースのもとで社会人類学を修める。ビルマ・スリランカなどで調査に従事。現在ケンブリッジ大学名誉教授。リーチは,静的な社会均衡論に終始しがちな機能・構造主義的人類学に飽き足らず,ユニークな動的・力学的政治体系の分析を試みた。そしてリネージの出自を最重視するフォーテスらの見解を厳しく批判し,リネージ間の婚姻による連帯関係を重視する立場をとった。他方,レヴィ=ストロースの構造人類学に影響を受け,自らも聖書の構造分析を試みたり,独自のタブー理論を展開している。主著には,『人類学再考』(思索社)『神話としての創世紀』『文化とコミュニケーション』『聖書の構造分析』(以上紀伊国屋書店)などがある。