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●リチャード3世 リチャードさんせい

ヨーロッパ 英国 AD1452 ランカスター朝

 1452〜1485(在位1483〜85)ヨーク公リチャードとシシリ=ネヴィルのあいだの第7子(三男)。1461年グロスター公となり,兄のエドワード4世に忠実に仕えた。北部辺境の防衛に当たっては武勇を轟かせた。兄王の死後,幼少エドワード5世の摂政に任ぜられるが,兄王の王妃一族と旧貴族対立の間隙をぬって王位を奪い,幼い二人の甥(エドワード5世とリチャード)を殺してしまう。彼はシェイクスピアの戯曲に描写されるような性悪非道の人物ではなかったが,兄王の幼児殺害という事実と大規模な献金徴収の強行が国民各層から反発を受け,政権の基盤を弱めることになる。一方,統治政策については,兄の絶対主義的体制を踏襲し,いっそうの徹底化をはかった。このうち,中央行政と財務行政の整備は成功し,次代へつなぐ役割を果たした。しかし1485年8月,彼の不人気に乗じて挑戦したリッチモンド伯ヘンリーに敗れ(ボスワースの戦い),短命政権に終わるのである。