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●リズク

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 神によって与えられた糧。日々の糧。財産・収入・給金などを表すアラビア語である。コーラン11章6節の〈地上の生き物でそのリズクを神に依存していないものはない〉のように,神が人間や動物に与えたものであって,能動分詞ラージィクやその強調形のラッザークは糧を与える神の属性を表すのに用いられている。この意味で,リズクには人間が口にする具体的な食べ物と心や感情の糧にする学問知識も含まれている。ムウタジラ派はイスラム法上合法的な食べ物をリズクとみなしていた。イスラム史上では,アラブ戦士には年に1回または2回にわけてアターと呼ばれる給料が国庫から支給され,加えて毎月リズクと呼ばれる現金や食料の支給がそれぞれの家族の状況に応じて行われていた。アッバース朝中期からは,軍人に与える給料がリズクと呼ばれるようになった。アターは毎月,リズクは毎日支給されるもの,または戦士に支給するのがアターで,戦えなかった者に支給するのがリズクだという説もある。