50音順    検 索

●リシュリュー

ヨーロッパ フランス共和国 AD1585 フランス王国

 1585〜1642 ルイ13世の宰相としてフランス絶対王政の基礎を固めた政治家。冷徹な頭脳と鉄の爪をもち,国内では仮借なき宰相として恐れられ,諸外国からは危険な人物として畏怖されたリシュリューは,本来聖職者で枢機卿の地位にあった。しかし,彼の関心は神の問題よりも政治の世界にあり,ルイ13世の母后マリー=ド=メディシスにとりたてられたのを機に政界に入り,その才腕をみ込まれて,やがて宰相となった。彼は王権の邪魔になるものは除去するという方針のもとに,反王権的貴族を切り捨て,新教徒勢力を封じ込め,三部会を停止した。かくしてフランス絶対王政の基盤が確立されたのである。一方,対外的には宿敵ハプスブルク家の弱体化をめざし,たまたま始まった三十年戦争に介入してドイツの解体を策謀した。臨終の床で〈私には国家の敵よりほかに敵はなかった〉と述べたという。