●六朝時代 りくちょうじだい
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現今の南京に都した呉・東晋・宋・斉・梁・陳の六王朝の総称。六代ともいう。時代の名称としては,魏晋南北朝と同義に使用され,江南諸王朝と併存した華北の諸王朝を包括しているが,中原を北方異民族に奪われて南下した漢民族によって揚子江下流を基盤とした漢族政権が保持され,伝統文化が江南の風土と融合して特色ある貴族的文化を育んだ点で,文化史上一つのまとまりをもつ時代として用いられる名称でもある。唐代では南朝の栄華を偲んだ詩に六朝の文物がうたわれ,また四六駢儷体の六朝文は文芸上,秦漢文と唐文の間に位置する文体とされている。宋代には,唐の許嵩の『建康実録』などの脱誤を補正する意図から南宋の張敦頤が著した『六朝事述縮類』14門2巻があり,またリトウ※注1※にも『六朝通鑑博議』10巻がある。しかし宋の王応麟の『小学紺珠』には,六朝と区別して,政治的視点から晋・宋・後魏・北斉・後周・隋を六代とする説をあげている。ともあれ分裂時代としての魏晋南北朝を六朝と呼ぶ場合は,文化史的時代概念が含まれている。
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