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●六諭 りくゆ

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 明の太祖―洪武帝によって定められた民衆教化のための教訓。聖諭六言ともいう。〈孝順父母,尊敬長上,和睦郷里,教訓子孫,各安生理,母作非為〉の6条で,1398年(洪武31)3月に発布された『教民榜文』41条の第19条に収められている。程明道・陳襄・朱熹らの実践的な思想にその淵源を求めることができ,洪武帝は里甲制下の新秩序形成を目的に,朱子学の実践面での伝統を整理して制定したものと考えられる。里甲制の弛緩とともに民衆教化という意義は失われていったが,六諭は当時の家訓にとり込まれる例も多く,また,嘉靖期(1522〜65)以後は郷約にとり入れられるようになり,従来広く行われていた呂氏郷約をも凌駕するにいたった。同時に,民間でも六諭の解説書の刊行が盛んで,善書の一種として流布した。