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●陸前 りくぜん

アジア 日本 AD 

 宮城県のほぼ全域と岩手県の一部を含む旧国名。1868年(明治元)に陸奥国より分かれる。はじめは仙台領,その後桃生県・登米県をおいたが,のち宮城県気仙郡を岩手県へゆずる。古来14郡より成っていた。江戸より陸前浜街道(別名東街道)があり,五街道につぐ重要街道の一つ,岩沼で奥州街道に合流する。水戸より勿来関(なこそのせき)を越えていく街道であった。その名にあることから陸前の名称は古くから存在した。陸前海岸はリアス式で遠洋漁業の基地で陸前高田・気仙沼はその代表的港湾。金華山沖は魚族の豊富なところといわれる。仙台藩領は,北上川沿岸の近世中期の開発で,穀食地帯となり,仙台米の廻米ルートの整備によって,石巻港がさかえ,塩釜港より米が移出され,江戸市場の3分の1を掌握している。そのため仙台・石巻・塩釜が発展している。もともと多賀城があり,古来東北経営の前進基地でもあり,東山道の終点でもあった。仙台平野のことを別名陸前平野とも呼んでいる。