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●ランボー

ヨーロッパ フランス共和国 AD1854 第二帝政

 1854〜1891 フランスの詩人。ヴェルレーヌ・マラルメと並んで象徴派の代表とされる。ベルギー国境に近いアルデンヌの一小市に生まれ,早くから神童のほまれ高く成績優秀であったが,厳格な母親に反抗してたびたび出奔を試みる。17歳のとき〈全感覚の錯乱によって見えないものを見る〉という詩人の使命を論じた『見者の手紙』を恩師に送る。同年,彼の韻文詩中の最高傑作『酔いどれ船』を書きヴェルレーヌに絶賛される。以後二人はロンドン・ベルギーなどを放浪するが,1873年ヴェルレーヌがランボーに発砲して2人の関係は終わる。約60編の韻文詩と約40編の散文詩を集めた『イリュミナシオン』,および同じく散文詩『地獄の一季節』はいずれも1875年(21歳)以前に書かれたものであり,わずか数年間に集中している。その後は詩作を完全に放棄して,ヨーロッパ各地を転々とし,ついにはアフリカで貿易の仕事などもし,最後はマルセイユの病院で37歳の生涯を終える。ダダイスト・シュールレアリストだけでなく,クローデルやアラゴンにも強い影響を与え,難解であるにもかかわらず,彼の詩は世界中の青年の心をひきつけている。