●ランシング
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1864
1864〜1928 アメリカの政治家・国際法学者。ニューヨーク州ウォータータウンに生まれた。1886年アマースト=カレッジを卒業後弁護士となり,国際法の大家として知られた。1892〜93年ベーリング海をめぐる国際紛争に関し政府の法律顧問となったのをはじめ,アラスカ国境問題・北太平洋漁業問題など数々の国際問題でアメリカ政府の顧問をつとめた。1914年国務省顧問となり,1915〜20年ウィルソン大統領のもとで国務長官をつとめた。1917年11月日本全権石井菊次郎と石井-ランシング協定を結んだ。それは,それまで門戸開放・機会均等を守りつづけてきたアメリカが,中国東北(満州)への野望を強めた日本側の態度に譲歩し,日本の東北における特殊権益を事実上認めたものであった。第一次世界大戦後のパリ講和会議ではウィルソンを助けて活躍したが,1920年国際連盟規約をめぐってウィルソンと対立して辞職し,再び弁護士となった。著書に『和平交渉』(1921)がある。