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●ラング

ヨーロッパ 英国 AD1844 ハノーヴァー・ウィンザー朝

 1844〜1912 スコットランド生まれの詩人・作家・人類学者。詩人としては7篇ほどの作品が,作家としては12巻のラング童話集があり,その面でも有名。学問的には神話研究における人類学派の代表的な学者で,自然学派に対して決定的な批判を加えたことで知られる。彼は神話を自然に観るのではなく,民族の風習・信仰・思想の問題としてみていこうとし,タイラーアニミズム説を継承して,人間精神の観る精霊の観念,神の観念が神話を生み出したとする。そして,文明民族における不可解とみえる神話も元来は意味があり,それは今でも未開民族にあっては生きているゆえ,未開民族の神話を研究することによって意味が探れると考えた。ここにおいて未開民族の神話の重要性が認知され,さらに世界規模における比較神話研究の道が開かれることとなったが,他方,神話の差異の問題,民族の文化自体のなかでの意味など重要な点での欠落もあった。著書に『神話・儀礼・宗教』『現代の神話』などがある。

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