50音順    検 索

●蘭学階梯 らんがくかいてい

アジア 日本 AD 

 大槻玄沢の著書。2巻。蘭学入門書。1783年(天明3)成立。蘭学研究の意義・歴史,蘭学文法の初歩をといたもので,本格的蘭学研究者育成のための教科書の一つ。とくに杉田玄白門をうけつぎ,大槻玄沢らの社中では好評な著述。1783年(天明3)玄沢27歳のとき稿成り,1888年刊行し,上・下2冊で,蘭学を規定した例言もあり,ABC の文字・数字・発音・訳法・文法までのべ,単語・訳例をあげ,助語や文章記号までことこまかに解説し,参考になる外国より入って来た文献をかかげ,蘭学入門手引書としては周到なる配慮がされている。その後いろいろな辞書が成立するが,その端緒を開き,本格的な研究者を手引したのはこの本といってよい。大槻玄沢は杉田玄白の門下生であり,杉田玄白らによって手がかりができた蘭学を本格化し,オランダ正月のごときものさえ行っている。生活暦とのつながりをつくるほど,蘭学を日常化した。そのための基礎文献の一つ。