●ラ=ロシュフコー
ヨーロッパ フランス共和国 AD1613 フランス王国
1613〜1680 フランスのモラリスト。『格言集』の著者。王族の一員で,アングーモアの城館で成長,武人を志した。ルイ13世の妃アンヌ=ドートリッシュの信任を得て,王と宰相リシュリューに反抗し,宮廷の陰謀や情事の渦中に巻き込まれた。宰相マザランに対するフロンドの乱に参加して負傷し,宮廷から追放される(1653)。許され(1669)てのちは,宮廷のほかサブレ侯爵夫人やラ=ファイエット夫人のサロンに出入した。『格言集(マクシム)』は人間の本性に対する考察をまとめたもので,1665年初版,好評を博し生存中に第4版を出した。正式の題は『省察。別題,習俗に関する警句あるいは金言』という。透徹した人間観察だが波乱に満ちた前半生と失意の後半世を反映して,基調はペシミスティックで,人間のあらゆる感情や動機の底にはエゴイズムがあるという考えに立っている。ほかに『アンヌ=ドートリッシュ摂政時代の回想』(1662)などの著がある。
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