●ラ=メトリ
ヨーロッパ フランス共和国 AD1709 フランス王国
1709〜1751 フランスの医師・啓蒙期の哲学者。ブルターニュ地方に生まれ,はじめパリで神学を,のちフランスで医学を学んだ。1734年,オランダの医学者ブールハーフェの講義を聴き,帰国してその著書を翻訳した。ブールハーフェ派医師として保守的なパリ医師会と対立,批判の論陣をはった。1745年にオランダのハーグで『霊魂の博物学』を出版,霊魂が肉体的諸器官に依存し,肉体とともに形成され,生長し,衰退すると断定した。1748年,フランスを追われ,オランダのライデンに逃れたラ=メトリは『人間機械論』を出版。精神活動が脳の物質的組織作用であるばかりでなく,すべての生命現象が機械的運動に由来し,人間と動物とのあいだの差異は機械の精度の差異にすぎないとする生物学的唯物論を,当時発達しつつあった生理学・発生学にもとづいて展開した。晩年はプロイセンのフリードリヒ2世に保護され,その宮廷にあった。