●ラメス2世 ラメスにせい
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古代エジプト新王国,第19王朝の王(在位前1290〜前1224?)。英語読みではラムセス(Ramses)という。第19王朝の祖ラメス1世の後を継いだセティ1世とその子ラメス2世は,アメンヘテプ4世のアマナル革命で失墜したエジプトの国威を再興すべく,盛んに兵を出した。とくにシリア方面で長くヒッタイトと戦い,ラメス2世は治政5年(前1286?)ヒッタイトの拠点カデシュをめぐり激しい攻防戦をくり広げた。結局勝敗を決するにいたらず,治政21年には,ヒッタイトと歴史に残る最古の平和条約を締結し,その3年後にはヒッタイト王女と結婚した。王の治政は66年の長期にわたり,その間ナイル第一急湍上流のヌビア地方の経営も進展した。下ヌビアのアブシンベル神殿には自らの巨像を彫った神殿を建立している。この他,テーベを中心に各地に神殿・葬祭殿・神門などを建立,また自己の彫像も多く残して勢威を誇示した。古代エジプトの最後の繁栄期を飾った国王といえよう。