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●ラーマ5世 ラーマごせい

アジア タイ王国 AD1853 ラタナコーシン朝

 1853〜1910 現タイ王朝(チャクリ朝)5代目の英明な君主で,別名チュラロンコーン王ともいわれ,同時代の近代化政策がしばしば日本の明治天皇と対比される(在位1868〜1910)。王は1853年,ラーマ4世王の子として生まれ,4世王の王子の最年長者であっただけでなく,幼少時から卓抜な才能ゆえに王にかわいがられ,帝王教育をつんだ。当時の国家の政治権力は,事実上,国王の手をはなれ,有力な官僚貴族の家系(最有力はブンナーク一族)に握られており,ラーマ4世王期はもちろん,ブンナーク家摂政がいたラーマ5世王少年期(1868〜73)も,国王権力は弱かった。周辺諸国が英・仏植民地に陥るなかで,タイは両国の緩衝国となった。この好条件のもとで,成人となった5世王は,旧官僚貴族勢力を排除し,国王への権力集中を通じて中央集権的近代国家を樹立し,国家統合に成功した。この一連の改革は“チャクリ改革”と呼ばれ,政治的独立維持に寄与した。