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●ラーマ

アジア インド AD 

 古代インドサンスクリット文学の古典的名著『ラーマーヤナ』に登場する主人公で,インド人のなかで最も人気のある英雄。ヴィシュヌ神の化身とされ,多くの神話・伝説のなかで活躍し,広く一般に行われているラーマ崇拝の本尊。ダシャラタ王の下で繁栄したコーサラ国の第1王妃の長子として生まれヴィディーハ国王の王女と結婚して女王や人民の信望を得て王位を継ぐ皇太子に即位しようとしたとき,実子バラタを王位につけようとした第2王妃のカイケーイー妃の反対にあってラーマは14年間の森林追放にあう。王の死後,バラタの強い奨めも断ったラーマは,悪魔ラーヴァナや魔女たちと戦うが,誘拐された妻シーターを奪い返すために,猿王スグリーヴァと霊猿ハヌマット・ハゲタカのジャターコスらの援助を受けてのセイロン(ランカー島)での激戦は圧巻である。シーターを都に連れ帰り国民歓呼のうちに王位について幸福に暮らすが,身の潔白を証すために大地に飲まれるシーターを追ってラーマもやがて王位を去るというあらすじ。