●ラブレー
ヨーロッパ フランス共和国 AD1494 フランス王国
1494ごろ〜1553ごろ フランス=ルネサンスを代表する作家・人文学者。生涯には不明の部分が多く,転地・転職がはなはだしい。フランチェスコ派の僧院で教育を受け,同派の僧となるが,ギリシア古典の研究の便宜からベネディクト派に転じた。ついでモンペリエに医学を学びリヨン市立病院の医師となった。パリ司教デュ=ベレの随員としてローマに2度旅行(1534,35)したのち,再びモンペリエで医学を研究した。フランソワ2世に仕えたが,著書が教会に非難されてメッツに亡命した(1546〜47)。3度目のローマ旅行ののち,パリ近郊の教会で司祭となったが,これもやがて辞任している。ヒポクラテスやガレノスなど,古代医書の校丁・翻刻も行ったが,代表作は『ガルガンテュアとパンタグリュエルの物語』全5巻(1534〜64,第5の書は死後の刊行)で,中世伝説の巨人物語の形で人間性への信頼を力強くうたっている。弾圧を避けつつこれを書き上げるために生涯を生きたといえる。
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