●ラービフ
アフリカ スーダン共和国 AD1840
1840〜1900 ナイジェリア北東部のボルヌー帝国の支配者(在位1893〜1900)。スーダンのハルツーム付近の出身で,もとエジプトの軍隊に勤務し,のちにスーダン南部の有名な奴隷商人ズバイル=パシャに仕え,1873年にはその私的な軍隊の司令官となった。ズバイル=パシャがエジプト政府に投獄されたのち,ラービフは軍隊の半分を引きついで奴隷貿易に従事した。スーダンのマフディー派の運動を利用してワダイ王国・バギルミー王国を征服したのち,1893年にはボルヌー全土を支配下にいれた。ボルヌー地方は,1898年の英仏協定により英・仏・独に分割されるなど,ヨーロッパ列強の侵略にあっており,ラービフは熱烈な反ヨーロッパ主義者としてヨーロッパに対する聖戦を主張していた。しかしフランス軍の侵入により,1900年のクッスリの戦いで戦死した。ラービフの死後,ボルヌーの奴隷貿易の繁栄は終わりを告げた。