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●ラービア

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD714 

 714〜801 初期イスラームの女性の禁欲主義的神秘思想家。バスラに生まれ,バスラに没す。生涯独身で過し厳しい禁欲生活を送った。彼女自らの手になる著書は存在しないが,そのことばや生活態度は後世のイスラーム神秘主義の文献のなかに記録されている。ウマイヤ朝からアッバース朝への政権交替の時代の騒然たる世情から身を引き孤独のうちに宗教的献身に従事し神秘的瞑想に沈潜した。同時代の神秘思想家たちと同じく,禁欲と神への絶対帰依を根本に信仰の純化と霊肉の浄化に努めた。そして,神と自己との関係を“愛”の理念により把握していた。彼女の場合の愛は,神を信じ,神を求める者からの一方的な無償の愛を意味している。彼女はイスラーム神秘思想の歴史上初めて“愛”の理念を導入した人とされている。彼女が神への愛を表現するとき,きわめて官能的な語彙を用いている。そのため,神への愛を主題とする後世のイスラーム神秘主義文学に大きな影響を与えている。