●ラバウル
大洋州 パプアニューギニア AD
パプア=ニューギニア東ニュー=ブリテン州の州都。ニュー=ブリテン島(ビスマルク諸島)最大の都市。ドイツ統治時代の末期(1910〜14),ドイツ領ニューギニアの総督府が置かれていた。1914年9月,第一次世界大戦でオーストラリア軍が占領。オーストラリア軍の軍政をへて,旧ドイツ領ニューギニアはオーストラリアの委任統治領となるが,統治本部は1937年までひきつづきラバウルに置かれた。町の北方には火山群があり,1937年,ラバウル近くの二つの火山が大噴火し,オーストラリア政府は統治本部をニューギニア本島のラエに移動することを決定した。その移動が完了する前に太平洋戦争が勃発し,開戦まもない1942年1月23日,日本軍が占領し,その後ラバウルは日本軍の南東方面(実質的にはソロモン諸島およびニューギニア方面)作戦の最重要根拠地となり,陸海軍合わせて9万余の日本軍が配置された。しかし,1942年8月から1943年末にかけて日本軍の南東方面作戦は,米軍を中心とする連合軍の反攻に次々と屈し,1944年3月には,巨大基地ラバウルも無力化した。第二次世界大戦後,ラバウルの町は再び美しい町並に再建されたが,現在でも日本軍の地下要塞の一部などが残っている。ラバウルはニュー=ブリテン島東北端ガゼル半島の東側に位置し,太古の噴火口あとであるシンプソン湾に臨んで良港に恵まれ,ニュー=ブリテン島および周辺の島々の航路の中心地である。またラバウル付近は,コプラおよびココアの産地として有名である。