●ラパロ条約 ラパロじょうやく
ヨーロッパ イタリア共和国 AD1920 イタリア王国
イタリアのジェノア近郊ラパロで関係諸国が結んだ条約。(1)1920年11月12日イタリアとユーゴスラヴィアが係争地フィウメ(現名リエーカ)を独立地域とし,その港湾の一部をユーゴに割譲することを定めたもの。(2)1922年4月16日ドイツとソヴィエトが賠償権・補償権の相互放棄や最恵国待遇の相互適用等を定めたもの。ドイツ側の背景としてはヴェルサイユ体制でのイギリス・フランスへの反発とソヴィエトへの接近がもたらす政治的・経済的利益,ソヴィエト側としては新経済政策(NEP)導入の結果としての資本主義国への接近がもたらす利益があげられるが,要するに第一次世界大戦後弱体化した両国が相互協力によって国力や対外的地位の回復をはかったもので,とくに社会主義国ソヴィエトの最初の外交的承認として重要であり,西側諸国に衝撃を与えた。しかし双方の国力回復,とくにドイツでのナチ政権の成立とともに関係はしだいに冷却化した。