●ラドクリフ=ブラウン
ヨーロッパ 英国 AD1881 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1881〜1955 イギリスの社会人類学者。ケンブリッジ大を卒業後,リヴァースの影響により,同大学のアンダマン諸島調査に参加。その後オーストラリア・南アフリカなどで調査。彼は,デュルケームやモースの研究に接触したことから,いわゆる機能主義的理論を唱えるようになった。彼は社会を有機体になぞらえ,そのあらゆる制度や慣習について,起源・発展は問題にせず,社会全体に対して果たす機能に研究を限定した。また,社会関係の網の目である“社会構造”こそが観察可能な事実であると考えたゆえに,これを研究対象とし,マリノウスキー流の心理・生理学的機能という,個々人のレベルを取り扱う説明方法に反対した。ケープタウン・シドニー・シカゴ・オックスフォードの大学教授・王立人類学協会会長を歴任。主著に『アンダマン島民』(1922)・『オーストラリア諸部族の社会組織』(1930〜31)・『未開社会における構造と機能(1952)』などがある。〔参考文献〕青柳まちこ訳『未開社会における構造と機能』1975,新泉社