●ラテン語 ラテンご
AD
ギリシア語・インドのサンスクリット語などと同じインド=ヨーロッパ語族に属する一言語。最初はローマを中心としたラティウム地方の方言であったが,ローマの拡大とともに広く流布しローマ帝国全域で共通語・公用語となった。前2世紀から後1世紀にかけて洗練された文語としての標準的な古典ラテン語ができ,中世を通じて知識人・聖職者たちの通用語やキリスト教の教会用語として文書や書物に使用された。他方では民衆の使用するラテン語はローマ帝国の滅亡後はしだいにそれぞれの地方の言語と融合しながら変化していった。そして7世紀の初めごろから日常生活では使用されなくなり,古典ラテン語とは異なった俗(あるいは後期)ラテン語と呼ばれる多くの方語に地方分化した。今日のフランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語・ルーマニア語などのロマンス語がそれである。今日でも学術用語として使用され,カトリック教会では公用語となっている。