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●ラスコー洞窟 ラスコーどうくつ

ヨーロッパ フランス共和国 AD 

 フランス西南部ドルドーニュ県モンティニャック近郊の,ラスコーにある旧石器時代後期の壁画を有する洞窟遺跡。1940年に発見される。北に開いた入口の次に長楕円形の主室があり,奥の南廊,右側に西側廊がつづいている。その主室から奥の天井壁面などに多数の壁画がある。そこに描かれた洞窟画は,アルタミラの洞窟画と並んでフランコ=カンタブリア美術の最も有名な旧石器時代の絵画である。黒で輪郭された野生の馬・牛・羊・ヤギなどが,黒・赤・黄・褐色など多彩な色を使って描かれている。さらに矢で射られた動物,野牛に襲われた人間など500点ほどの彩画と刻線画を含んでいる。そのあらあらしい筆致は躍動感にあふれ,歪曲表現法といって双角の一方を前方にねじまげて表す複雑さを加えている。人物は一種の仮面をかぶっており,トロワ=フレール洞窟の仮装人物同様,呪術師の姿と想像される。

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