●ラシード=リダー
アジア シリア・アラブ共和国 AD1865
1865〜1935 エジプトで活躍した法学者・イスラーム改革思想家。シリアのタラーブルス(現在のシリア)近郊のアルカラムーン村生まれで,ジャマール=アッディーン=アルアフガーニーの影響を受け,1897年エジプトに移り,ムハンマド=アブドゥに師事し,翌年「アルマナール」誌を発刊,イスラームや社会改革に関する論文を発表し,イスラーム世界の後進性の原因を鋭くついた。1912年に,アッダウワ=ワルイルシャード学校を開設し,自分の改革思想の普及につとめた。やがて,政治にも関心を示し,オスマンのカリフ制やアラブとトルコの関係,東方問題などを論じ,フランスやイギリスのアラブ東方への干渉に警告し,シオニズムの宣伝の危険性を指摘した。著書には,師ムハンマド=アブドゥの見解にもとづく『コーラン注釈』(12巻までで未完)や『師ムハンマド・アブドゥ伝』など宗教や社会・政治に関するものが15点ほどある。