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●ラージプート絵画 ラージプートかいが

アジア インド AD 

 16世紀ごろ北西インドのラジプターナで始まり,18世紀にパンジャーブやラージャスタンの王侯の保護のもとに栄えたミニアチュール細密画)。ムガル絵画と対照的に,光彩と装飾に富み,庶民的色彩が強い。また純インド的で,土着のヒンドゥー文化と密接な関係があり,ムガル絵画がペルシア細密画の伝統に従って,世俗的で風俗・物語・肖像・狩猟・花鳥などを描いているのに対し,主題にもヒンドゥー教的なもの,とくにヴィシュヌ神の信仰,ラーマとクリシュナの崇拝に関するものが中心である。表現様式はムガル絵画が写生的・現実的であるのに対して,ラージプート絵画は一般に観念的・暗示的である。色彩も生な色を平面的にぬって,象徴的な感じを強調している。また,初期には素朴単純なラージプート絵画が,ミニアチュール的な繊細さを加えてくるのは17世紀からで,そのころから陰影や透視法も用いられてくるが,そこにムガル細画の影響がみられる。