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●ラコニア

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 スパルタ人の国土。ラコニアというのはラテン語で,ギリシア語ではラコニケといわれた。ペロポンネソス半島の南東に位置して,北はアルゴリス・アルカディアに,西はメッセニアに接し,南と東はエーゲ海に面していた。前7〜前6世紀にはテュレアティス領有をめぐってスパルタとアルゴス間の紛争がおこったが,前5世紀にはこの地方はスパルタ領になった。地質的にはラコニアは石灰岩地帯で,東側には南南東にのびてマレア岬までいたるパルノン連山があり,西側には北から南に走っているタイゲトス連山があって,このあいだを流れるエウロタス河がラコニア湾に注いでいる。タイゲトス連山とエウロタス河のあいだにある地帯が最も肥沃なスパルタ平野であり,その北端にスパルタがある。この平野は,沿岸の平野につながるエウロタス河も含めて,スパルタの港ギュティオンの西の肥沃な地域と同様に,スパルタ完全布民の世襲地であって,ヘイロタイによって耕作されていた。ラコニアのその他のわずかな狭い沃地,沿岸部と内陸部には,ペリオイコイの集落が存在していた。

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