●駱駝 らくだ
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偶蹄目ラクダ科の動物。砂漠の生活に適した体をしており,「砂漠の船」といわれて,荷駄用・乗用に用いられる。ラクダは,アラビア語ではジャマールと総称されるが,これは雄をさす。雌はナーカという。バイール・イビルとも呼ばれる。家畜化されたのは前3000年ごろといわれるが,西アジアのラクダは1瘤,中央アジアのラクダは2瘤である。1瘤ラクダは暑く乾燥した気候に耐え,2瘤ラクダは寒さと荒地に慣らされている。成長した普通のラクダは,100リットル余,の水を一挙に飲み,約270kgの荷物を背負って,時速約5.5kmの速度で毎日6時間ずつ,真夏の災天下を5日間,冬は20日間を連続して歩きつづける。遠距離貿易に従事した隊商は,このようなラクダに荷物を乗せて,広大な砂漠を渡ることができた。また,ラクダの乳と肉は食用,毛と皮は衣料や住居に用いられ,遊牧民や隊商の生活に欠かせないものであった。ムスリムのザカートや血の代償など,財貨としての価値も有していた。