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●来世観 らいせかん

アジア 日本 AD 

 学術用語で死後生活の観念をさす。仏教において死後,来たるべく別の世に生きつづけると観念したのは輪廻転生の考えがあったからで,それにさまざまな浄土や地獄という他界の観念がついたのは,最終的には浄土教によるところが大きい。一般に,来世観はこのような死後再生の考え方と他界観の複合により成り立っている。地獄・極楽という観念には,これに因果応報の考え方が付随している。世界中のいかなる民族であっても来世観のない民族はないが,来世の具体像の強弱はある。日本の民俗では,死しても遠くへはいかず,近くの山や海で生前と同様の生活を送っていると考えられ,季節のおりおりに祖霊として戻ってくると観念されている。最終的には神として現世の人々を見守ってくれるという考え方である。それに仏教の地獄・極楽の観念がかぶさって複合化したとされる。