●礼記 らいき
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礼記とは漢代の礼経『儀礼』の注記の意である。『漢書』芸文志に『記』131篇がみえ,これは前漢の戴徳所伝の85篇(『大戴礼記』)とその甥の戴聖所伝の46篇(『小戴礼記』)とをあわせたもの。うち後者をとくに『礼記』と略称し,今本は「曲礼」「檀弓」「雑記」の3篇を上下にわけ,49篇とする。2戴記の関係は一般に『小戴礼』が『大戴礼』を取捨したものとされるが,内容を同じくするにもかかわらず題目を異にする篇が存在することもあり,この説は成立しない。共通の原資料の存在を想定すべきである(陳寿祺説)。『礼記』の内容は(1)『儀礼』の注記,(2)制度・生活の作法,(3)礼に関する理論的記述,である。全書に一貫する体系性は求めがたく,要するに戦国・前漢のかなり長期間にわたる儒家諸流の著作のあつまりというべきものである。古注は後漢の鄭玄注・唐の孔穎達疏。唐代の『五経正義』編さんのさい,初めて五経に列された。