●ヨルバ
アフリカ ナイジェリア連邦共和国 AD
西アフリカのナイジェリア南西部に主として居住する黒人種族。推定人口1,500万人(1973)。ヤム・キャッサバ・メイズなどを主作物とする農耕民。ニジェル・コルドファン語族・クク系諸語に属する言語,ヨルバ語を話す。伝統的に多数の巨大な集落を有し,特異な「都市居住民」として知られる。それらの都市の連合体である,イフェ・オヨ・イジェブ・オンドなど十余りの独立的な王国は,イフェに最初の王権を樹立した神話的英雄オドゥドゥワの子孫によって創設されたと伝えられ,13,14世紀ごろに成立したと見られる。各王国は聖なる王と首長の評議会を中核とするが,それを補完する組織は地域によって大きく異なる。その宗教は,至高神オロドゥマレと多数の人格神の信仰を中心とする多神教であり,多彩な神話伝承や祭祀を伴う。今世紀初頭にイフェで発掘されたブロンズ像は,アフリカには珍しい写実的作風を有し第一級の美術品と評価されている。