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●万朝報 よろずちょうほう

アジア 日本 AD 

黒岩涙香の創刊・編さんした日刊新聞の名称。1892年(明治25)東京で創刊。よろづ重宝という洒落をもじった題号からして、黒岩の営業的鬼才を発揮した黄色新聞の類型を示す初めての新聞。有名人の私生活・犯罪・猟奇的恋愛などの記事をもって登場し人の関心をひく方針を採用している。その結果相馬事件を取り上げその面目を発揮、蓮門教という邪教の内面を暴露して成功した。また政界や財界の名士の家庭の秘事や私行問題の暴露などで紙数を増加し、年間発行部数第2位となる。三面記事を創始した。その後赤味を帯びた紙を用い摘発記事を明確にした。新聞人黒岩はまむしの周六と綽名され、憎みと怖れの対象となった。1893年に絵入り自由新聞を併合、明治30年代には幸徳秋水堺利彦内村鑑三・円城寺天山・斯波貞吉らの人材を集め非戦の論陣をはったこともある。これも黒岩の転向で変わる。その後政党政治推進に力を貸し大隈支持にまわった。1940年(昭和15)東京毎夕新聞に合併。