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●依り代 よりしろ

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 神霊のよりつくもの。神霊は,媒介物に依り憑くことによって初めて具体化されるものと古来考えられてきた。その媒介となるものには,樹木・石・御幣・人間・動物などがある。そのなかで,人間に憑依する場合はヨリマシと言われ,動物の場合は使わしめ,オサキ・ミサキなどと言われる。一般に依り代とは,樹木・石・御幣などの物体をさす。依り代の形態はさまざまであり,祭りの場所を標示するハタ・幟・柱・棒なども本来の意味は依り代であったと言われる。柱や棒の上端に,緑葉のついた樹枝や,シャクナゲやツツジなどの花をつけるものも見られる。長野県の諏訪神社御柱祭は,神山の縦の大木を上社・下社の各官の四隅に立て7年目に更新するという祭礼であり,伊勢の心御柱(しんのみはしら)の行事も柱で神を祀る祭礼である。また神事や神事舞踏などに,採り物と言って特定の植物の枝葉や花が用いられることが多いが,これも依り代の一つである。