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●ヨハネ

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 ?〜1世紀後半? イエスの十二使徒の一人。ガリラヤ湖畔の漁夫ゼベダイの子で,ヤコブの弟。イエスはこの兄弟にボアネルゲ(雷の子ら)という名をつけた。共観福音書での彼らについての記事から,二人とも激しい性格のもち主で,ペテロとともにイエスの側近をもって任じていたことがわかる。イエスの従兄弟だった可能性もある。師が捕えられると他の弟子たちとともに逃げ去り,いったんガリラヤに帰って復活したイエスに出会う体験をし,再度イェルサレムに出てペテロとともにイェルサレム教会を指導した。その後の消息は明らかでないが,ドミティアヌス帝(在位81〜96)の迫害でギリシアのパトモス島に追放され,そこで『黙示録』を書いたとか,トラヤヌス帝(在位98〜117)のときエペソスで第4の福音書を書いたとも言われ,また殉教死した,天寿を全うした,エペソスで死にそこに埋葬されたといった種々の伝承が伝えられている。『ヨハネの福音』と『黙示録』,それに三通の書簡が彼に帰せられているが,いずれについても疑問視され論争が継続中である。とくに『ヨハネの福音』に出てくる「イエスの愛した弟子」の姿は,共観福音書でのヨハネ像と対照的でとうてい同一人物とは思えない。