●夜泣石 よなきいし
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夜ごと泣いたりうなったりする石で,うなり石・おなり石などとしても知られる。有名な静岡県掛川市の小夜の中山の夜泣石伝説は,13世紀の『東関紀行』以来多くの文献に記され,昔話「子育て幽霊」とも結びつけられている。山賊に殺された女が石の下に葬られてから子を産み,夜な夜な飴を買ってその子を育てていた。女を埋めた石の下から赤子の泣き声がするので,墓を掘りかえすと赤子が生きかえったという。夜泣石は子育て信仰の対象となることが多く,この石のかけらをもち帰ると子供の夜泣きが治るとか,丈夫になるなどという。長野県更級郡上山田町には姥塚の夜泣石というのがあり,姥捨て山に捨てられた姥が化して石となりたびたび鳴動して泣いたという。横浜市神奈川区の浦島寺には狸の夜泣石があった。山の狸が村の隠居に化けて寺を訪れたので,住職が焼き芋と偽って焼け石をもたせるとたちまち化けの皮をあらわし,寒い夜にはこの石がもの悲しく泣いたという。
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