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●淀屋辰五郎 よどやたつごろう

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 生没年未詳。元禄期の大坂の豪商。世に淀屋辰五郎として知られ文学作品にも登場するが,淀屋(岡本家)の系譜には辰五郎を名のるものはなく,時期から見て3代目三郎右衛門が該当する。淀屋は,元祖与三郎常安が大坂開市時に北浜に来住しのち徳川初期に中之島を開拓して移った。はじめ豊臣,後に徳川政権に接近し林木調達などの官用を務め巨利を博した。また糸割符にも手を出し,あるいは諸大名の蔵米を換金する蔵元としても活躍するといった大坂を代表する豪商であった。なかでも3代目三郎右衛門は部屋を珍寄なガラスでつくったと言われるほど贅を尽くしたが,1705年(宝永2)に度を過ごした驕奢で闕所・所払いに処せられ淀屋の栄華にも終止符が打たれた。直接の罪状は,新町郭での豪遊で金につまり偽判を使ったなど種々の説が流れたが,詳細は不詳。