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●ヨット

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【語源】17世紀初期にオランダでヤットと呼ばれる艤装艇ができ帆船が風上に進むことが可能になった。ヤットはオランダ語の Jagen 狩猟から出たと言われており,本来は人間の漁労生活にも深くかかわって発達したと見てよい。漕艇と区別して帆で走るセーリングヨットをさす。

【歴史】紀元前から船は水に浮かべて饗の場として利用されたが,1630年ごろにはオランダ・フランスの貴族や富裕な人びとの間でセーリングが娯楽として行われるようになった。1660年,チャールス2世の王政復古祝賀記念として,アムステルダム市長の発意でヤットが贈られメアリーと命名された。イギリス人に愛好されたヤットはやがてヨットと呼ばれるようになった。ヨットの良さは自然を相手に自分の力で守り抜く点で,これが海洋発展時代の人間教育に役立つと考えられ顕著な普及を見せたのである。初期のヨットは小型の砲を備え海軍的適用を受け海軍艦隊とともに用いられることもあったが,砲が役に立たなくなってからは艇は軽くなり,安価でスピードのあるものに変わっていった。日本では1882年(明治15)に最初のクラブができた。国際ヨット競技連盟が誕生したのは1907年である。本格的なレーシングヨットが建造され始めたのは19世紀後半であり,第二次世界大戦後はレーシングマシン化が進行した。

〔参考文献〕日本体育協会監修『現代スポーツ百科辞典』1970,大修館