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●寄木造り よせぎづくり

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 一名木寄造りとも言っている。木像彫刻の技法の一つで,仏像制作の場合,頭部・胴体・両腕を多くの木を寄せ集めてつくる方法。平安時代初期より興り,仏師定朝がこの方法を大成確立したと言われる。もっと正確に言うと,頭部と胴体はそれぞれ別木,内部をくりぬいた後ではぎ合わせてつくる方法。実際は頭部・胴とも一木に彫り,いったん木目に沿い各部に割り放したものを,内部をくりぬいて再びこの分かれ目で合わせる手法によって一つの仏像に仕立ていくこと。これによって木材の大きさに制限されることを防ぐことができた。したがって一木造りと異なり,巨大な素材はいらないので都の工房でもつくりやすい。藤原時代中期に大成するが,これによって材料の収集や施工の簡素化ができ,その上多数の工匠の組織的な稼動が可能となり,それが造形的に寄木造りを大成させたとも言える。その結果彫刻の具象性は失われ,平面的・図式的安定と均斉のとれたものとなった。つなぎ合わせ形式のバランスのなかで非個性化している。