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●吉田神道 よしだしんとう

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 京都の吉田家に伝来した神道。鎌倉中期の『釈日本紀』などに始まり,大成したのは室町末期の吉田兼倶(かねとも)。元本宗源神道・唯一宗源神道と言う。伝書としては『神道大意』と『唯一神道妙法要集』,いずれも兼倶の述作。兼倶は神道を分類して本迹縁起・両部習合と元本宗源の三とし,この第三をもって正統とし吉田家に伝来せるものとする。兼倶は,神とは天地に先立ち,陰陽に超越する無始無終の霊的実在,この陰陽未剖,一念未生の本を究めるのが神道,されば唯一法のみあり二法なく,唯受一流にして二流あることなしと言う。唯一の神道という所以である。根本神は太元尊神,古典でいう国常立(くにとこたち)尊であり,吉田山上に根本道場を営み大元宮と言った。久しく神道の総本山の位置を占め,江戸時代全国の祠職を傘下に吸収し祠職の裁許状を発行,絶大の権威をもっていた。

〔参考文献〕河野省三『神道研究集』1959,埼玉県神社庁