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●横山源之助 よこやまげんのすけ

アジア 日本 AD1871 明治時代

 1871〜1915(明治4〜大正4)下層社会の労働実態調査の先駆者。富山県魚津で網元と女中の間に生まれたが,左官職の横山氏に養育される。1887年(明治20)上京,1891年英吉利(イギリス)法学校(現,中央大学)を卒業した。1894年毎日新聞社に入り,東京市内の貧民窟,栃木・群馬の機業地,京阪神地方の工場などを実地探訪した。その報告を〈天涯茫々生〉の筆名で同新聞紙上に連載し,1899年に『日本の下層社会』として著述した。翌年には農務省による大阪労働事情調査(同省『職工事情』)にも参加した。1912年(大正1)には南米ブラジル移民事情を調査。片山潜らとの交流はあったが社会主義者とはならなかった。下層民の窮状を報告する一方,〈近隣に死亡ある場合の如き,一日稼業に出でざれば直ちに生活に苦しめる身を以て,尚お稼業を休み,葬式の手伝し,同類相愛の情〉(『日本の下層社会』)を交わす例もあることを見落とさなかった。