●横井時敬 よこいときよし
アジア 日本 AD1809 江戸時代
1860〜1927(万延1〜昭和2)明治・大正期における農学・農政・農業教育界の指導的人物。熊本藩に生まれた。熊本洋学校・東京駒場農学校を卒業,福岡農学校教諭・福岡県農業試験場を経て,1879年(明治12)農務省に入る。1884年に東京帝国大学農科大学助教授に着任。1889年ドイツに留学,帰国後は同大学教授に進んだが,1911年東京農業大学学長となった。『稲作改良論』『重要作物塩水選種法』『農学汎論』などは農学上の著作である。また,帝国地方耕地協会会長・大日本農会副会頭などを歴任し農政界で幅広く活躍した。「農は国の本」と考える農本主義者だったが,農業技術を経験的に改良していくことを期す「老農」の立場に対して,農業技術を「試験」しながら改良していく近代的な農業の確立を求めた。そうした農業の学術を実地に連係させるため農学校(大学・中学・小学)の設立を構想するなど,農業教育の振興にも尽力した。